ごうかきゃくせん!〜2023WCS ポケモントレーナークルーズ〜
前日
8/10 18時。仕事帰りの電車内で悩んでいた。
少し前から、8/11に仲の良い大学の後輩の引退試合とWCS初日が被っていることは知っていて、どちらかに行けばどちらかは捨てなきゃいけない。
WCSは、仕事があるかもしれなかったので、spectatorチケットもなければ夏祭りチケットもない。なんならどんなイベントがあるかも発表があったときの情報をかすかに覚えている程度だった。
だから、同窓生にも会えるしきっと楽しいだろう大会に行く算段を立てていた。
そんななかで、突如思い出した。
「あれ、サントアンヌ号でポケモンバトルできるイベントなかったっけ……」
あった。ポケモントレーナークルーズ。
ポケットモンスタースカーレット・バイオレット(以下、SV) or ポケモンカードゲームで一般参加できるイベント。
そもそも日本でポケモンの世界大会やるのが興奮ものなのに、更にクチバシティでサントアンヌ号に乗ってポケモン対戦は発表当初から心に響くものがあった。
事前抽選不要。参加できる。
そう思った瞬間にワクワクしてしまって、妻に「日本でのポケモンの大会は来年はないよ」と言われたのもあって行くことを決意した。あとは、街を練り歩いて大会の雰囲気を感じたりポケジェニックを巡ればきっと楽しいはず。
パーティ準備
持ち物チェックをしている中で重要なことに気づいた。
「持っていくパーティがない……」
実際にはSVは真面目にダブルバトルをやっていて、大体3000-6000位をうろちょろしている程度。
ただ、レギュレーションDになりたての先月に使っていたパーティが
運ゲーの極み、ボルトニューラだった。
ボルトニューラとは……
化身ボルトロス+オオニューラ@ものまねハーブを初手に置いて、いたずらごころの化身ボルトロスで相手にいばるをする。
相手は混乱し、こちらのオオニューラはものまねハーブでAが2段階上昇する。
ものまねハーブを消費したオオニューラはかるわざでSが2倍になり、高速でいわなだれ(3割ひるみ)orフェイタルクロー(3割で各種状態異常を引く)をかますとかいう運ゲーが軸のパーティである。
流石にワクワクしながら来た参加者に、運ゲーかまして勝っても負けても楽しいとは思えないなと考えパーティを組み直すこととした。
ちょうど着ていく服がカイリューだったのでカイリュー軸にパーティを組むことにした、のが帰宅した22:30。
ダブルの構築はそこまで苦戦しなかったが、シングルは流行もあまり分からなかったので調べながら組んだ。
更に、カジュアルのような無法ルールで対戦することも考えて、グラードン+ウネルミナモとかいうワクワクしたいだけのパーティを作った。
合計3パーティを1 から作り、完成したのが行きの電車の中、8/11 8/20。試験でも仕事でもギリギリ人間なんだけどここでも本当にギリギリだった。ごめんなさい。
ごうかきゃくせんに到着!
ポケモントレーナークルーズの開始時間が9:00〜としか書いておらず、受付時間の指定はなかったこと、先着順ということから8:30に馬車道駅着にした。BGMはこれ。
X(旧Twitter)で既に埠頭の建物内に列形成があるのは電車内で把握していたが、到着してみると屋外にも長蛇の列ができていた。
「あそこだ、あそこだ!」とはしゃぎながら走っていくポケモンオタクくんを尻目に最後尾へ並んだ。
列に並んだ瞬間、建物の隙間からごうかきゃくせん にっぽん丸が見えてめちゃくちゃ興奮した。
クチバシティに!ごうかきゃくせんが停泊して!そこでポケモンバトルできる!!!
一人でそわそわしながらX(旧Twitter)で「ポケモントレーナークルーズ」で検索し、チケット配布が終了しないか毎秒チェックしていた。
大きな列移動があり、埠頭の建物内に入ると、5往復くらいの列があるも流石にもうチケットは手に入るだろうと心の余裕ができ、周りの会話に耳を傾けていた。
後ろではおそらく二人の男の子が「ダブルバトルやったことないからとりあえずレンタルパを借りた」「トルネウーラがスタンとして最強」「平日にポケモンセンターで…」と大学生っぽい会話をしていた。前のお姉さんはビニールで透ける素材の肩掛けバッグ(池袋を歩く人がよくかけてるやつ。あれなんなんだろう)にニューラとマニューラのぬいぐるみを入れて船をバッグに写真を撮っていた。SVでペパー先輩とサンドイッチを食べて、ストーリー真っ最中の子もいたり、カップルで対戦しながら待っている人がいたり、本当に色んな層が参加していて、まさにお祭りだなあと勝手に感慨深くなっていた。
乗船へ
乗れないかそわそわしていたのも杞憂に終わり、無事10:30の入船許可証(QRコード)をゲット。
1時間ほど時間があったので新港埠頭の近くをウロウロしてポケジェニックを漁った。
どこを見渡しても何らかのポケモンが「いる」という状況に打ち震えておりテンションがおかしくなりつつあって、ただの松ぼっくりをクヌギダマに見立てて撮影したり、鳩をマメパトと言い張って写真に収めるなどしていた。
10:20頃にQRコードを持って乗船口へ。
え、チケットもらえるんですか??
おいしいみずまで……
本当にどうでもいいんだけど、おいしい水って旨煮みたいに、美味であることを自称していて、「あ、おいしいみずだ!」って言うとなんか「本当にそうか?」って冷めた視線が入ってしまう……(ミックスオレの謙虚さよ……)
閑話休題。
乗船口に向かうと圧巻!
遠巻きに見ていたごうかきゃくせんが、ポケモンの横断幕をはためかせてめのまえにある!
興奮しすぎて写真を取りまくりながら、近くにいた人に写真をお願いした。
乗船すると大きいパネルがお出迎え。階段や踊り場、廊下もポケモンで装飾されていた。
船の階段ってテンション上がる。
決闘-ディアハ-!!
各フロアがSV or カードゲームに分かれていた。4階ホールへ足へ運ぶと20卓くらいのテーブルが並んでいた。仕組みとしては、まず空いている卓に1人のトレーナーが腰掛ける。そこに「シングルバトル対戦相手募集中!」「ダブルバトル対戦相手募集中!」「交換相手募集中!」などの良いされているカードを掲げ、意志を表明する。掲げられたカードに応じたもう1人のプレイヤーが腰掛け、対戦や交換が始まる。
すこし勇気はいるけど、みんな対戦やりたくて来ているわけだし声かけるのにそんなに苦労はなかった。
スタッフの方も優しくて立っている人が居ると「バトル希望ですか?」などと聞いて、空いている卓に案内しているみたいだった。
声をかけたり、卓で待ったりして合計6戦した。
結局、カジュアルバトルのような禁止伝説を使おうとする人は誰もいなくて
内訳としては
ダブル 負け
ダブル 勝ち
シングル 勝ち
シングル 勝ち
ダブル 勝ち
で4-1。わーい。
シングルパの中にはユキメノコ、テツノドクガ、アマージョ、キリキザン、ハカドッグ@1みたいな愛あるパーティもいてとってもよかった。
こうこうのしっぽ+いたずらごころ+あなをほるみたいな知らない戦術を見られたのも良かった。
今までオフ会なんかにも参加したことなかったので対面で、知らない人と対戦する緊張と高揚を感じた。ポケモンバトルって楽しいね!!!
更には、対戦後の会話で色違いコレクションを見せてもらったり、色違いのハルクジラを貰ったり、(そんなレアリティ高いものは持っていないのでゲット難易度が少し高いヒスイヌメルゴンをお渡しするなどした)対戦外でもすごい楽しめた。
船内滞在可能時間は2時間で、ぶら下げたタグでその識別をする、というやってる側も管理する側もやりやすい方式。本来は時間いっぱい使って対戦に打ち込もうと思ったんだけれど、もう5年も使ってバッテリーがおじいちゃんになっていたため1試合で充電が10%ほど持っていかれる始末だった。
行きの電車の中でパーティ構築をしていたために、クルーズ到着時には70%くらいで5試合目の最中には残り15%のポップアップも出て、途中で充電切れたらマジで申し訳がないので試合の内容とは独立してかなり焦っていた。
Switchがそんなに老朽しているとはつゆ知らず、残り30分の時点でとても困ってしまった。(ただクルーズはめちゃくちゃ良心的で、自由に使えるコンセントがズラッと並んでいた。充電器を持っていれば充電ができた。)
せっかく楽しみに来たのにしょんぼりしてもしょうがないので船内の散策と、暇があったらカードゲームの見学でもしようということで、ゲームスペースを後にした。
ポケモンの世界としてのごうかきゃくせん
Switchに感謝した。ありがとう、30分の猶予を残して充電がなくなってくれて。
船内、めちゃくちゃ良かった。
船内にはワンリキー、ゴーリキーが居るなど配置にも凝った演出がされていた。
時折船内にコラッタを見かけ、誰かの手持ちポケモンなのか入り込んでしまったのかはわからないけど後者なら管理はずさんかもしれない……
次に一番上を目指そうと思っていたら、デッキに出られることが判明。
サントアンヌ号じゃん!!と思いながらデッキを巡った。海とそこに浮かぶ巨大なラプラスと、盛り上がっている赤レンガ倉庫とパシフィコ横浜。俯瞰的に見て、街がポケモンで賑わっているのを感じて改めて感動した。
ここまで来たら写真取ったるぞ!と勢いづいて、並んで写真撮影をしてもらった。
こんなところに来る人は、みんなポケモンだいすきなのでチャンピオンポーズを取ったら「ふふふ……」って声が上がって、自分がガラル地方のキッズで周りの大人に温かい視線をもらっている感覚に陥った。
今年27だけど。
しかも笑ってた後続の人、よく見たら海外の人で驚いた。
屋外のスペースは結構広くてプールもあった。船の中にあるプールって実在するんだな……
プールサイドにカントー水ポケモンが配置されていてナイスチョイス。扇風機を浴びてるヤドン可愛すぎる。
だんだんポケモンに囲まれている環境に慣れてきてしまって、「まあ、船内はパネルだけだよな」とか思っていたら
ゴミ箱発見!!!!!
「あっ!」ってまじで声が出てしまった。周りも笑顔でゴミ箱に寄っていって写真を撮るなどしていてみんなサントアンヌ号に乗ってるよねってそれ見てさらにニコニコした。
スタッフ近くにいたけど、ポケモン知らなかったら「ゴミ箱に興奮してる人たち何?」ってなってただろうな。
ゴミ箱は点在していて、中身も異なっていて芸が細かい。
カードゲームコーナーを覗いたらそこにもパネルがあってその撮影をしていたら下船の時間が近づいてきた。
遊☆戯☆王(原作)をちょうど読んでいたこともあってカードゲームも見たかったけど、カードゲームの観戦をしている人はいなかったし、隣で知らない人に見られながら対戦するのはやりづらいよなとも思うので、これで良かったのかもしれない。
降りる時に『ポケモントレーナーの皆さん、たいへん残念ですが黄色いネームプレートをお持ちの方は降りるお時間となりました。』みたいな船内アナウンスが流れて、「俺は今!三人称としてポケモントレーナーと言われている!!!!」という興奮に見舞われた。
バイバイ ごうかきゃくせん!
振り返って
1から10まで興奮しっぱなしのポケモントレーナークルーズは行って本当に良かったし、ポケモン対戦のモチベーションにもなった。
今後はオフ会にも参加してみたくなったし、レートもしっかりやっていこうとより一層思った。
ここから1年
・オフ会に参加する、ダブルバトルの知り合いを作る
を目標に励もうと思った。
ありがとう、ポケモン。
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