好きな曲と好きなキャラをmix juice
卒業式
皆さんは高校の卒業式で校歌、国歌の他に、門出を祝うために何か合唱した記憶はないだろうか。
有名なところだと光る虫の歌を歌ったりするだろう。
僕の高校で歌っていた曲はこれである。
音楽の先生がピアノでイントロを弾いたときに同級生と自然に肩を組んでいたのは記憶に新しい。
なぜ、この曲を卒業式で歌うのかと言うと
この曲が、端的に言えば
「希望を抱いて明日を迎える歌」だからである。
聞いてもらえば明るい曲調で全体的に過去の失敗や高望みを振り切って明日を前向きに迎え入れる曲だというのが分かるはずだ。特に好きな歌詞だと
「昨日の理想が 今日砕けちゃっても 机の奥に入れてstill trust in my heart」
「今日の悲しみが 明日を拒むなら 栞を付けて閉じてsee you next session」
「サイコロを振り間違えて フリダシに戻されても痛くない 次の一歩は別モノでしょう」
などがある。
イライラも後悔もまるごとmix juiceなこの曲について、実際mix juiceを作った経験のある読者諸賢ならピンと来るはずだ。
そう、バナナである。
ミックスジュースとは好きなものや甘い物をミキサーにかければ美味しく出来上がるものではない。
具材の個々の味を包括し、調和のとれたものにするための媒質が必要である。ミックスジュースを作る際、手軽に作る場合のほとんどでバナナがこれに当たる。バナナは甘くて優しくて、栄養満点でみんなを包み込む存在なので他の具材の良さを殺さずに、活かすことができる。
閑話休題
そしてバナナといえば、星翔音楽学園99期生 俳優育成科 出席番号15番 大場ななである。
※以下 少女☆歌劇 レヴュースタァライトのネタバレを含みます。
大場ななは、99回星翔祭で行われた舞台スタァライトのきらめきがその心に焼き付いており、その後共に舞台を演じたクラスメイトの苦悩や挫折を目にして深い悲しみを覚える。
その結果、クラスメイト全員を未来という絶望から99期生全員を「守る」ためにレヴューの力で99回星翔祭を無限に繰り返すという2010年代前半であればラスボス級の所業をやってのける。
なんやかんやあって(そこが面白いんだけど割愛)彼女はレヴューに敗北し永遠に繰り返される99回星翔祭に終止符を打たれてしまう。自分が全てを掌握される過去から放り出され、不安と絶望がいつ首をもたげるか分からない未来に向き合わざるを得なくなる大場なな。しかし星見純那の励ましで彼女は希望を抱いて未来と向き合えるようになる。
模写で申し訳ないが、最終話で今まで見せたことのない笑顔で写真に映るななは本当にきらめいている。
以上を踏まえると、mix juiceのいうとおりが大場ななの曲ということが自ずと見えてこないだろうか。
「サイコロを振ってフリダシに戻してたのは以前の大場ななの方だろ」とかいろいろ反論はあると思うのだが
ミックスジュースとバナナの関連性、未来に希望を抱いてこれからを生きていく大場ななを思うとmix juiceのいうとおりが今までと違って聞こえてくるはずだ。聞いたことない人はこれからUNISON SQUARE GARDENを聞けばいいし、大場ななを知らない人はレヴュースタァライトを見ればいい。
確実に言えるのは星翔音楽学園でのレヴューを終えた大場ななは間違いなく「12時過ぎても解けない そんな魔法がなくても欲しくない。早く帰って眠らなくちゃ」とべッドに潜っている、ということである。(そして意外にも寝相が悪い(かわいい))